富本憲吉の陶芸を観ることは
  長年の念願でありました。
  身近な草花を素材に華麗な色彩
  と曲面のおりなす見事な調和に
  心奪われ、すっかり魅了されて
  しまいました。

  美術館は多治見市のセラミック
  パークMINOにあり、5月9日に訪れ
  ました。

 
  1886年 奈良県安堵村生まれ
  1908年 イギリス留学
  1944年 東京美術学校教授
  1955年 重要無形文化財「色絵磁器」
        保持者に認定・人間国宝
  1961年 文化勲章を受ける
  1963年 京都市美術大学長
    〃   京都にて没す
   
   信念は「模様から模様をつくらず」

  



 
 広大な緑の丘陵に建つ近代的なセラミックパークMINO。現代陶芸美術館では、地震から大切な陶磁器作品を
 守るために並進振子免震という最先端の免震システムが施されているそうです。




色絵「竹林月夜」模様陶板



色絵飾筥


白磁大壺


 
 富本氏はイギリスに留学後、フランス、インドにも行き各国の装飾芸術に触れました。その後バーナード・リーチと
 の出会いを契機として従来のやきものの伝統を越えた自己の表現を確立していきます。
 富本氏の作陶は、白磁や染付けの大和時代、色絵磁器の東京時代、色絵金銀彩の京都時代と大きく分けること
 ができます。下の作品群、左上の壺は、羊歯の葉を四葉とし菱形におさめた「羊歯模様」でよく使用されています。



富本氏の作品に関する画像は絵葉書と説明書から転載しました

 
 「四弁花模様」のモーティブはテイカカズラという蔓草で香りの高い小さな白い五弁花です。五弁では連続させる
 のに困るので四弁とし、捻れを現すために尖端を中心に向かって折り曲げたり工夫されています。
(氏の言葉要約)













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